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Bach155-44:ソナタ、組曲、幻想曲集

 バッハ155枚組ボックスの44枚目は、ハープシコード独奏の小品を集めた。
 やはり前2枚のように音色的に単調で飽きがちだが、完全なオムニバス構成のため楽想や雰囲気がガラガラ変わって、楽しく聴ける。演奏は歯切れよく小気味よいタッチの、爽やかな空気だ。流麗なフレーズを、無骨さ残した穏やかさで端整に決めた。
 無闇にフレーズを揺らさず、メカニカルなほどにしゃきしゃき撫ぜる音使いが好もしい。

<収録曲>
チェンバロ・ソナタ ニ短調 BWV 964
小プレリュードホ短調 BWV 933-938
幻想曲とフーガ イ短調 BWV 904 - Fantasia
幻想曲とフーガ イ短調 BWV 904 - Fugue
アダージョ (無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番より) BWV 968 - Adagio
プレリュード ト長調 BWV 902 - Prelude
プレリュード ト長調 BWV 902 - Fugue
ロンドによる幻想曲 ハ短調 BWV 918
フゲッタ ハ短調 BWV 961
フランス組曲イ短調異稿 BWV 818A - Fort Gai
フランス組曲イ短調異稿 BWV 818A - Allemande
フランス組曲イ短調異稿 BWV 818A - Courante
フランス組曲イ短調異稿 BWV 818A - Sarabande
フランス組曲イ短調異稿 BWV 818A - Menuet
フランス組曲イ短調異稿 BWV 818A - Gigue
幻想曲 ハ短調 BWV 906

 "チェンバロ・ソナタ ニ短調 BWV 964"は、「無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番イ短調 BWV1003」の編曲。フーガの部分で旋律が追加されたという。バッハの真作か疑義もあるようだ。4楽章かけてたっぷりと。
 バイオリンよりも無機質なハープシコードの響きは、勇ましさすら感じた。逆に第三楽章ではおっとりした色合いも。それこそ今はクラヴィネットやシンセのキンキンした音色がすっかり耳馴染みだが、本物のハープシコードは微妙な揺らぎあって心地よい。

 続いて小プレリュード。すなわち"6つの小前奏曲"BWV 933-938。良い曲だ。バッハの作曲だとしても6つの組曲にまとめたのは、弟子筋らしい。
 溌剌なメロディが厳かに広がる。柔らかく丁寧な1曲目のメロディは暖かな光の中を散歩するかのよう。
 優しい空気は2曲目に続き、三曲目で凛々しくメロディが突き抜けた。4曲目は切なさを保ち、優美な三拍子に変わる。5曲目でキメ細かく広がり、6曲目で気品高くまとめた。

 続く"幻想曲とフーガ BWV 904"も弟子筋のまとめ。『5つの前奏曲とフゲッタ BWV 899-902, 870a』の分類手法もあるらしい。この盤では何らかの厳格なルールにより、注意深く曲が抜き出されてる。
 冒頭からドラマティックにメロディが響く。ハープシコードのまっすぐな音色を、張りつめさせず柔らかく鳴らしつつ響かせながら、凛とした空気を振り撒いた。
 ファンタジアとフーガから成るこの部分、フーガ中盤のミニマルな展開から切なく広がる旋律の箇所が愛らしい。
 
 "アダージョ (無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番より) BWV 968"は文字通り、BWV 1005編曲らしい。バイオリン・ソナタと思えぬ右手と左手の絡みが美しい。まさに鍵盤曲としてしっかり成立してる。ロマンティックなメロディだな。

 "プレリュード ト長調 BWV 902"も『5つの前奏曲とフゲッタ BWV 899-902, 870a』のひとつ。なおフゲッタとは小規模のフーガに相当する言葉らしい。
 前曲と対比的に、プレリュードでは清廉なメカニカルさを感じた。フーガは素早く転がっていく。
 
 "ロンドによる幻想曲 ハ短調 BWV 918"は4分ほどの作品。前の曲から流れるようにつながる構成が見事。こちらも弾む左手と、歯切れ良い右手旋律の対比が美味しい味わいだ。

 さて、"フゲッタ ハ短調 BWV 961"。これもバッハ偽作説もあるとか。ゆったりと左手が旋律を紡ぎ、右手が彩りを添えていく。

 続いて"フランス組曲"の異稿。厳密にはいろんなバージョンあるんだな、と実感する。 本項書くのに勉強させて頂いたこのページによれば、http://www.piano.or.jp/enc/pieces/4163/、この稿で前奏曲とメヌエットを追加。サラバンドを改訂し、サラバンドのドゥーブルが削除と、あちこち変わってる。
こちらは抒情性が増したか。ふうわりとメロディが弾んだ。同じハープシコードなのに、楽曲によって微妙に音色のタッチが違う。凄いテクニックだ。クラントでの畳み掛ける譜割での、情熱的な舞踏の表現も素敵だ。

 そして本盤最後が"幻想曲 ハ短調 BWV 906"。断片で残った楽曲だそう。冒頭、畳み掛ける情熱の響きが印象的だ。

 こうして聴きとおすと、改めてバラエティに富んでいる。
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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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