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Bach155-41:7つのトッカータ

 バッハ155枚組ボックスの41枚目はクラヴィコード向けにかかれたトッカータ集。
 収録曲は以下の通り。
1.ニ短調 BWV 913
2.ホ短調 BWV 914
3.嬰ヘ短調 BWV 910
4.ト短調 BWV 915
5.ニ長調 BWV 912
6.ハ短調 BWV 911
7.ト長調 BWV 916

 BWV通り並んでないが、クラヴィコード向にバッハが書いた作品を、ピアノで無くオリジナル楽器で演奏してくれた。歯切れ良く弾むフレーズは、ピアノのしっとりした響きでなく乾いたクラヴィコードだと音色が引き立つ。
 ざらつきつつもはじけるような色合いが美しい。奏者のMenno Van Delftは、無闇に感情を込めずメカニカルなほどにテンポをキープしつつ、穏やかな揺らしを施す。
 一音一音を丁寧に奏でた。そっと鍵盤から離れるタッチは余韻が美しい。過剰に引きつけないが、柔らかく撫でるかのよう。

 作曲の様子は手際よくまとめたページがなかなか見つからない。「7つのトッカータ」で検索すると、いくつかのファン・ブログの解説が出てきた。それらをまとめると、バッハはもともとひとつながりを想定して、これら7曲を作らなかったらしい。作曲順もBWV通りで無いのが定説のようだ。
 若かりしバッハが即興的に書き記したトッカータ群を、構成の研究家がさまざまな理由を持って"7つのトッカータ"とした。まとまった解説がなかなかWebで見つからないのも、そのせいか。

 譜面を追いながら聴いてると、精密な変奏の嵐に呆然とする。ほとんどが二つの音で和音をつくり、ときおり三和音になる。シンプルな構造なのに、玄妙な響きが止まらない。 次第に譜割をじわじわと変えながら、楽曲が次々に変化する。トリルや装飾和音ももちろんあるが、ほとんど無くたって響きの細やかさは変わらない。どこまでも奔放に、しかし複雑に。それでもスッキリと音が響く。

 普通に聴き流すと、似たような音列がいつの間にか続いて終わってしまう。だがそれこそがバッハの手腕だ。おそらくは即興的につぎつぎと旋律を操り、持ち上げる。
 これはやはりクラヴィコードでの演奏が良い。ピアノだと感情が込められ過ぎてしまう。

 バッハの作曲過程がすごく興味ある。どれくらい時間をかけたのか。それともすべてが即興か。全てが計算か。
 たとえばBWV915のフーガ。ほんのりコミカルで日本の童謡を連想する音列が、みるみる荘厳に変わる。音列の基本は変わらずに。素晴らしい。付点の三連符を基本の4拍子が、最後に24/16拍子に変わる。約分すると3/2拍子。最後の和音は、この拍子に変わる。バッハのオリジナル譜面がどうかはわからない。これらの拍子を意識しつつバッハは弾いてたのか、あとから無理やり譜面に落としたのか。どちらだろう。
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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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